〜病院の徒然日記〜



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ねこ まっしぐら

Author:ねこ まっしぐら
~スタッフ紹介~
:犬世話係。なめられてます。噛まれます。踏まれます。。

:ちゃぼ 12歳(猫♂)
  年老いてますます元気。いつもソニアに狩られています。

:ソニア 9歳(♀) 
  クリームのサルーキーです。縁があって我が家に来ました。  完全無欠な女王様・・

:うるは 7ヶ月(♂)
  グリズルのサルーキーです。
  先代クレハの弟分として、今後供血犬として頑張ります!



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後ろ足が動きません・・
こんにちわ。久々の更新です!
そろそろ九州の方は梅雨入りのようですね。この心地よい気候がずっと続いてくれたら最高なのですが。。

病院の方はワンちゃん達の予防シーズンも一段落し、穏やかな雰囲気が漂い始めました!



さて久々に、ある怖い病気のお話を・・


今回ご紹介するのは、ミニチュアシュナウザー14才の男の子

糖尿病、副腎皮質機能亢進症、僧帽弁閉鎖不全症、膵炎などなど、、
大変な病気をたくさん抱えており、これまでに何回も危機的な状況を乗り越え奇跡の復活を遂げてきた、頑張り屋のワンちゃんです。


先日、突然後ろ足が立たなくなってしまったと来院。


身体検査をすると、確かに両方の後ろ足に全く力が入らない様子。
内股付近を触ってみると、普通なら股動脈の拍動をドクドクと感じるはずが全く確認出来ず・・
足先は冷たく、つねってみても痛がる反応はありませんでした。


ここまでの症状でほぼ病気の原因は分かりましたが・・
確定診断のためにお腹の超音波検査と血液検査を実施


脇腹あたりから超音波をあててみると
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左に見える黒い線状のものは腹部大動脈という、下半身に血液を送るための太い血管
そのまま右側の方に追っていくと・・途中で白いものが詰まっているのが分かります。
想像していた通り、後大動脈血栓塞栓症という病気でした。



みなさん、血栓症という名前は一度は耳にしたことがあると思います。

血栓症とは、血管内に栓子(血餅や組織など原因はさまざま)が閉塞する病気で、その発生にはさまざまな原因が関係すると言われています。
よく耳にする脳梗塞や心筋梗塞なども同じ種類のもので、詰まる場所により症状も異なってきます。


今回閉塞したのは後大動脈という後躯に血液を送るとても大切な主要血管で、もしこの虚血状態が長く続けば腎不全や後肢の壊死など重篤な状態に陥る可能性も考えられます。
猫ではよく眼にしますが、犬では比較的珍しい病気です。


動物の場合、人と同じような確立した治療法は少なく、対症的な治療や人と準じた方法で治療を行うことが一般的です。


飼い主様に危険な状況であることをお伝えし、治療についてよく相談した結果、血栓溶解剤を使用することになりました。

アクチバシンというお薬です
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ただし、この薬にはいくつかの欠点もあります。
・非常に高価であること ・血栓を溶かす確実性はないこと ・出血傾向がおこる可能性があること ・ヒトの組換え製剤であるためアレルギー反応を起こす危険性もあること などなど


点滴治療中・・血栓が溶けるといいね
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翌日・・・
股動脈の拍動が触れるようになりました!!尿もたくさん作られている様子です!!

たくさんの病気も抱えているし、そしてまだ後ろ足の動きは非常に悪いですが・・・
頭が下がるほど真面目に治療に付き合って下さる飼い主様のためにも、今後少しでも普通の状態まで歩けるようになってくれることを切に祈ります(^_^)


ジョックさん!ママ達のためにも今後も通院治療&リファビリ頑張っていこうね(^-^)






シリコンボールインプラント(義眼)のその後
こんにちわ(^_^)


以前、ご紹介したシリコンボール挿入手術を行ったワンちゃんのその後の写真をご紹介します♪



とっても可愛いミニチュアダックスのインディーちゃん 
手術直後  
まだ瞼がぱんぱんに腫れて痛々しい様子・・・

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術後2週間
やっと眼の腫れが引いてきました

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術後4週間
眼が開いた・・まだ眼が真っ赤です!!!

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術後8週間
まだ角膜表面の白さは残りますが、やっと赤みは引いてきました(^_^)

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まだ治療継続中ですが、痛みもなくなり本人はきっと楽になったことと思います♪

眼を摘出することは簡単ですが(手術を行う方としてはかなり大変ですが・・)、でもやっぱり見た目はとても重要ですね!!


以上、経過報告でした(^_^)


輸血の難しさ
こんにちわ。久々の更新です!
4月に入り、ワンちゃん達の狂犬病予防注射&フィラリア予防で病院はにわかに活気づいております(^_^)



さて、皆様にお願いも兼ねた近況報告・・

現在、骨髄の病気である再生不良性貧血(みなさんも一度は耳にしたことがあると思います)で苦しんでいるワンちゃんがおります。

この病気は、赤血球・白血球・血小板など生きていく上で非常に大切な血液成分が全く作れなくなってしまう病気です。
これまでに数回の輸血を行いましたが、血液の寿命はとても短いためすぐ血球は減少し、今後も繰り返し血液を補充しないと命を維持出来ない状態です。

飼い主様は勝ち目が低いと重々理解された上で・・・でもこの病気と真っ正面から闘うことを選択されました。


動物の輸血について・・・
犬にはDEA1.1 1.2 3 4 5 6 7 8と複数の血液型が存在します。これらは赤血球表面の抗原をターゲットとしたもので、その他にもたくさんの抗原の関与が考えられています。
人と同様、輸血前には血液型判定やクロスマッチといった血液が合致するかどうか検査を行いますが、その他抗原の存在がすべて確認出来ないことから、輸血に伴う副反応は完全に予防が出来ません。



人間の様に、確立した輸血バンクの創設と安定した血液の供給は現状として実現が困難です。
当院では輸血犬がおりますが、その子の命を削り他のワンちゃんを助けることの難しさ、また採血量や回数の限界を考えたとき、多くのドナー犬(供血犬)の存在は不可欠と考えられます。


一つの命を助けるために血液を分けて下さい、と気軽な気持ちで頼むことは出来ません。
でも、どうしても諦めきれない気持ちもあること、
いつかお別れが来ることが分かっていても、それでも幸せな時間を少しでも長く過ごすことが出来たら・・と思ってしまいます。


この気持ちに共感して下さる方がいらっしゃいましたら幸いです(^_^)


硬い文章でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!


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ウルハの血液が少しでもこの子を楽にしてくれますように。。
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胆石
こんにちわ。
暖かい日差しの中、散策が気持ち良い季候になってきましたね(^_^)


さてさて先日、胆嚢切除の手術を行いました。
ミニチュアダックスのぷーちゃん、15才の男の子。

先日、劇症膵炎になり緊急入院・・何とか内科的治療で一命を取り留めました!


状態が安定したため、今回は再発防止も含め、膵炎・胆管肝炎原因となった胆嚢内の石を取り除く胆嚢切除手術を行うこととなりました。


超音波にて胆嚢内に石と思われる陰影が観察されます。
(画像が悪く、分かりづらくてすみません・・)

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年齢の割には手術中の状態はとても安定しており、2時間半の手術を無事に耐えてくれました(/_;)


取り除いた胆石
表面は石ころの様に真っ黒ですが、割面は黄色でまさに胆汁の塊といった感じ。。

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術後のぷーちゃんの様子
麻酔の覚めもよく、終わってすぐに歩き回れるほど元気でした(^_^)

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今後、除去した胆石を結石分析に提出し、今後の治療の参考にする予定です(^_^)




さてさて、胆嚢の病気について少し・・
人間の場合は「胆石」が多いようですが、ワンちゃん達の場合は 「胆泥」というものが溜まる病気が多いようです。


胆嚢内に貯留した泥。超音波検査を行うとかなり多くのワンちゃんで発見されます。。

new_胆泥症



胆泥が溜まるだけではそこまで大きな障害はないのですが、この泥が更に濃縮して「胆嚢粘液嚢腫」という病気になると危険な状態になることもあり、破裂・閉塞を起こした際は緊急手術が必要になります。

割面をいれるとゼリー状の内容物が固まった状態で観察されます
new_胆泥



胆泥の貯留は食事や体質的なものが原因と考えられていますが、なかなか改善が乏しい場合には薬で管理をすることもあります。

これらは見た目ではほとんど分からないため、超音波検査を行い症状が出ないうちに早期発見・早期治療に努めることがとても大切です(^_^)

うちの子おやつ大好きだから心配・・と思われた方、愛するワンちゃんのために定期検査を行ってあげましょう♪




膀胱結石は痛いです・・
こんにちわ。

気温の変化の影響か、数日前からひどい風邪を引いてしまい完全グロッキー状態です・・
こんな時でも苦しんでいる動物さん達がたくさん・・身体にむち打って頑張っております(>_<)


さて先日、膀胱結石の手術を行いました。

ポメラニアンのたこちゃん、7歳の女の子(^_^)
実はこの子、膀胱結石以外に肝臓にしこりがあり、また心臓病の治療中もしているため、通常より手術のリスクは少し高い状態でした。

今回の手術では心臓病が一番のネックでした・・
手術前から血液の循環を良くする薬剤を使用し、万全の状態で処置を実施!

術前の画像検査です。

〈レントゲン検査〉 膀胱内に白い塊が確認されます。
new_高田タコ

〈超音波検査〉 こちらでも膀胱内に同形状の結石が認められました。
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なんとか無事に手術は修了!麻酔も非常に安定しており、覚醒も良好でした(^_^)
今回の麻酔で、一緒に肝臓のしこりの生検を行っています。

取り出した結石・・これが膀胱にあったらそれは痛いはずです。。
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術後のたこちゃん。
とっても健気な子で、きっとまだ痛みがあるはずなのに尻尾を振って手を舐めてくれました!
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取り出した結石と肝臓は結石分析と病理検査に提出し、今後の治療方針を考えようと思います。



これらの病気、実は健康診断を行った際に発見されたものでした。
自宅で病気を発見することは意外と難しいものですね・・

きちんと定期検診を行い、早期発見・早期治療を心がけましょうね♪


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